つらい花粉症の季節になりました。花粉症は早めの花粉症治療と有効な対策がポイントです。今年2008年は場所により過去の平均花粉飛散量を上回るという予想もあります。花粉症への早めの身辺準備を検討しましょう。
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2007年は比較的少なかった花粉の飛散(ひさん)量ですが、今年2008年は場所により過去の平均花粉飛散量を上回るという予測があります。また、短い期間に大量の花粉が飛散し、重い花粉症の症状の期間が長くなかもとの予想もありますから、専門のお医者さんの指導のもと、しっかりと早めの花粉症対策を行うべきでしょう。
屋外での花粉症注意点として、まず晴れていて風のある日は外出をなるべく控えるということです。またどうしても外出しなければならないという時は、花粉を吸わないように花粉対策用品等を用いた身支度への配慮・工夫が必要です。例えば帽子やマスク、花粉対策用メガネ(ゴーグル状のメガネ)を着用したり、衣服の素材も花粉が付着しにくい素材の服を選ぶようにしましょう。
(参考※花粉が一日の中で一番多く飛散するのは日中12時半頃で、その次に夕方の6時前後が多くなるそうです。また、雨の日の翌日は、雨で落ちた花粉が乾いて再び飛散するので、飛散する量はかえって多くなるようです。)
花粉症対策として家に帰った時には、衣服やからだについた花粉には十分注意し、出来るだけ家の中に持ち込まないという工夫が必要です。家に入る前には、髪の毛や衣服に付いた花粉を払い落とすことがポイントになります。また、帰宅時の花粉症対策として習慣化してもらいたいのは、花粉の時期は外から家に戻ったら目を洗い、喉に十分なうがい、そして鼻をかみ、粘膜等に付着した花粉を体の中に取り込まないことが大切です。身近な所から日常の花粉症ケアをして下さい。
家にいるときの花粉症対策はまず部屋の中に花粉が入ってこないように工夫をすることが基本的な花粉症対策です。いくつか例をあげると、花粉が飛散する時期には窓や戸を開けっ放しにしないということや、布団や洗濯物は花粉を払い落としてから家の中に取り入れるようにしましょう。空気清浄機の設置や洗濯物を室内乾燥機で乾かすということもおすすめです。
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花粉症は早めに治療を受けることも大切です。花粉症での初期療法によって症状が現れるのを抑えたり、花粉症の症状があらわれても軽くすませることができるといいます。
本格的な花粉症となって、つらい日々をおくるより、「もしかして花粉症!?」と感じ始めた時点での早めに治療(花粉症の初期療法)をうけることが得策です。
2つの花粉症の治療法
花粉症の治療法には「花粉症初期療法」と「花粉症維持療法」と呼ばれるものがあります。
◇花粉症の初期療法とは、症状が現れる前、もしくはごく軽い症状うちに「抗アレルギー薬」の服用をはじめる花粉症の治療法です。花粉症の初期治療法により花粉症の症状が現れるのを抑制したり、現れたとしても花粉症の症状は軽くてすみます。
◇花粉症の維持療法とは初期療法の成果となった、花粉症の無症状、もしくは花粉症の軽い症状を維持するための治療で、抗アレルギー薬を花粉の飛散時期の終わりまで服用します。
※既に花粉症の自覚がある方で、毎年いつごろ花粉症の症状がでるのかわっかている場合は、その時期より2〜3週間前にはお医者さんに相談してみましょう。
花粉症の症状があるドライバーに対して行った「ドライバーと「花粉症」に関する調査」(健康日本21推進フォーラム 2007年1月)によると、花粉症によるくしゃみ、鼻水、目のかゆみなどによって、車の運転に支障があったとする回答者が80%以上もいたそうです。ドライバーの花粉症は重大事故につながる可能性があります。
また、花粉症の薬を処方された経験のある方はご存知でしょうが、医者やや薬剤師の方から「車の運転は控えるように」と指導があると思います。これは、抗ヒスタミン薬の注意書きに、「自動車の運転や機械操作」に「従事させないよう十分注意する」、もしくは「注意させること」と使用上の注意によるものです。実際に抗ヒスタミン薬のなかには、集中力・判断力の低下(※インペアード・パフォーマンス)を起こすものもあるようで(米国では、鎮静性抗ヒスタミン薬を服用して運転すると、罰せられる場合がある州もあるそうです)
※インペアード・パフォーマンス「花粉症の患者の自覚に関わらず集中力・判断力・作業能率が低下した状態」
花粉症対策として抗ヒスタミン薬の服用を処方された場合、集中力を切らさないためにも、事前に自分の都合(どうしても車を運転しなければならないドライバーの方や、建築現場等で働く方や現場監督管理職の方、受験、試験の予定がある場合等)に関して率直に、且つ早めに、専門のお医者さんに相談しましょう。